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無垢の木と合板
合板というのは、木材を数ミリの厚さに薄くスライスして、接着剤を使用して何層にも貼り合わせて作ったものです。この薄い板のことを単板、もしくはベニヤと呼びます。合板のメリットは、木目の方向を縦、横と互い違いに貼リ合わせていくため、均質で狂いが少なくなり、強度の大きい板になることです。
また、面積の広い板を作ることも大変簡単にできます。化粧合板は、木目の美しい樹種を表面の単板にだけ使用し、その下に隠れてしまう部分には安い樹種を使用して作ったものですが、価格が安いわりに高級な木の雰囲気を楽しむことが出来ます。
一方、合板のデメリットは接着剤で固めてあるために、調湿作用などがあまり期待できないことです。特に化粧合板は表面に塗料が厚く塗ってある場合が多く、調湿作用はほとんど無いと言ってもいいでしょう。そして、本来の木が持っている温かみや堅さ、香りなどが、微妙に違ってきます。
これらの合板や合板と同じように木材と接着剤によって作られている木質製品に対して、無垢の木とは、ただ木を切ったり削ったりしただけの柱材や板材などの木材製品のことです。
一般的に「木」とか「材木」と呼ぶときは、ほとんどの場合、無垢の木のことを指しています。それに対して、合板などは「木」とは呼ばずに「建材」という呼び方をします。どうやら、木で作られていても木の良さがなくなってしまっているものは、心情的に「木」とは呼びたくないようです。
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